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電波時計の電波が受信できないときの裏技

更新日:2018.01.12

電波時計の歴史

電波時計の歴史は比較的浅く、1990年にドイツのユンハンス社が世界初の電波修正腕時計を発売しました。国内ではシチズンが1993年に世界初多局受信型アナログ式電波時計を発売したのが最初です。

日本ではJJYと呼ばれる日本標準時を送信する無線局が1999年に福島県「おおたかどや山」(周波数40kHz)に開設され、2年後の2001年には佐賀県と福岡県の県境にある「はがね山」(周波数60kHz)にも西日本地域への電波の安定供給ならびに補完を目的に設置され、国産メーカー各社より電波時計が相次いで発売されることになりました。

電波時計は常時電波を受信しているわけではない

標準電波送信所からはほぼ24時間常時電波を送信し続けていますので、受信はいつでも可能です。
(送信所の保守点検、雷などの影響で電波送信が一時的に中断されることもあります。)
しかし、電波時計は一日中電波を受信しているわけではありません。一日に数回決まった時刻に自動受信(夜間であることが多いようです)していますので、通常は放っておけば勝手に電波を拾って、勝手に自動修正してくれるわけです。

 

受信しづらい環境

ラジオと同様、いつでもどこでもビンビンと電波を受信することはできないのが電波時計の悩みの種です。雷雨などの悪天候、時間、季節によって電波状態が一定ではないので、受信できないこともしばしばあります。
さらに
・マンションやビルなどの鉄筋鉄骨の建造物の中、およびその周辺
・家庭電化製品、OA機器のそば
・工事現場、空港のそば、交通量の多いところなど
・自動車、電車、飛行機など乗り物の中
・高圧線、架線の近く
・金属板の上、山の裏側など
では、受信状況が悪くなることがあり、都会でも田舎でも良好な受信環境を整えることは結構難しい場合があります。

電波受信できない場合は、通常の電池式(クォーツ式)時計と同等の精度で動き続け、受信できたときに自動修正がかかります。

電波受信の裏技をお教えします!!

弊社の立地条件も電波受信には大変厳しい環境でろくに電波を受信してくれないので、電波時計を販売しているにもかかわらず時間がずれている場合があります。
そこで何かいいアイデアはないものかと、いろいろリサーチしているうちに、素晴らしい無料のスマホアプリを見つけましたので、こちらで紹介させていただきます。
そのアプリは「JJY Simulator
iPhone用 https://itunes.apple.com/jp/app/jjy-simulator/id431054911

(Android版では、類似の「JJYエミュ」という無料アプリがあるようですが、試したことがないので自己判断でお願いします。)

電波時計の時刻合わせには、標準電波JJYと呼ばれる 時刻に関する情報を送信している電波が使われています。 このシミュレータは、この電波をスマホで再現し、標準電波が届かない環境でも電波時計の時刻合わせを可能にします。

スマホの場合は、イヤホンを取り付けてそれを電波発信機替わりにし、音量を最大にして電波を発生させますと、聴覚検査のようなモスキート音が出ます。

そのそばに電波時計を置き強制受信モードにしますと、しばらくすると疑似電波を受け取った時計は自動的に時刻を合わせてくれます。

マンションの奥まった部屋など電波受信でお困りの方はぜひ一度お試しくださいね。

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