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並行輸入品と正規輸入品の商品の違い

更新日:2017.06.10
輸入

「並行輸入品」という言葉はずいぶんと知名度があがってきましたが、いまだに並行輸入品を偽物だと勘違いしている方がいらっしゃるので、正規代理店の商品との違いについて少し説明させていただきます。

流通経路が違う

平行輸入とは正規代理店とは別のルートで真正品を輸入することです。

海外ブランド品を正規代理店以外の第三者が、海外で合法的に製造・販売された商品を海外で購入し、日本の総代理店契約者等の許諾を得ずに、正規代理店ルート以外のルートで輸入されたものをさします。

一般的に有名ブランドの商品はその商標権を持つ外国のメーカーまたは輸出者と、日本の輸入者間の総代理店契約に基づいて輸入販売されています。

しかし、それらの商品が輸入販売に関する正式の契約を結んでいない第三者によって輸入販売されることも増えてきました。この第三者による輸入を並行輸入と呼んでいます。

国内外の価格差にメリット

正規代理店より販売される商品は、値崩れを抑えるために定価での販売が一般的です。ブランドによってはセールやアウトレットもありますが、基本的には定価売りです。

しかし、並行輸入品は海外の販売価格で買い付けされますので、為替の影響でかなり安く仕入れられる場合があります。

買い付けを行う業者は、常に為替を意識して国内定価との価格差で利益が出るものを買い付けて回ります。

日本未発売モデルも買える

海外でしか販売されていないモデルも並行輸入業者の買い付けによって、日本国内に入荷してくることがあります。日本国内では販売されていないので、定価というものは存在しません。

保証がきかない場合がある

海外で買い付けた商品の場合、その現地の購入店まで持っていけば保証が受けられても、国内の正規代理店に持ち込んだ場合は同じ保証が受けられない場合があります。

商品によっては国際保証書というものがついており、世界中で同様のアフターサービスを受けられる場合もありますが、そういう商品は並行輸入品でも安心して購入することができます。

国内正規代理店からすれば、自社で輸入し、莫大なコストをかけて宣伝し、利益をもたらしてくれる商品以外のものまで後始末を引き受けたくないという気持ちは強いでしょうし、ブランドによってその対応はバラバラです。

時計の場合、並行輸入品を販売する業者による保証がついていることも多いですが、メーカー以外の業者にて代替パーツによる修理やメンテナンスになる場合もありますので注意が必要です。

付属品が違う

また、商品は同じでも、箱や紙袋などの付属品は日本で販売されているものと仕様が異なることがよくあり、取扱説明書も外国語でしか表記されていないものがついてくることが多いです。

まとめ

ネットショップや家電量販店、大手小売チェーン店等で数多く販売されている並行輸入品ですが、そのほとんどは真正品です。

しかしながら、第三者を経由している商品なので、その業者がだまされていたり、業者自身が悪意をもっていたり、商品知識不足の素人同然の業者であった場合、不正品や偽造品が紛れてしまう可能性は残念ながらゼロではありません。

とはいうものの、ヤフオクやメルカリといった個人売買と違い、きちんと会社として店舗をかまえている業者は、信用やリスクを考えれば意図的に偽物を販売することはまずありませんが、怪しい日本語翻訳で偽物を販売している海外サイトは数多くありますので、そのあたりの見極めは必要ですね。

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